統合失調症になったせいで絶望したけど立ち直ったこと
●海外赴任の遅れに絶望しました。
統合失調症になって間もなく絶望したことの一つに、
海外赴任が遅れたということが挙げられます。
私の職場では、人事ローテーションの3部署目までに大半の人材が海外赴任します。
就職市場ではいわゆる人気の就職先ですが、その人気の理由の一つがこの海外赴任です。
42人の同期のうち転職していった6人を除いた36人のうち、
5人が2部署目で海外赴任、26人が3部署目で海外赴任、
1人が4部署目で海外赴任、
日本に残されたのは4人だけです。
4人のうち、2人は私と同様に他組織に出向(3部署目)しており、
そろそろ任期が切れるのでもう間もなく4部署目で海外赴任すると思われます。
残された2人は私と、私と同様に体を壊して休職していた同期だけです。
私は休職していた期間も合わせると今現在社会人7年目(4部署目)になるので、
3年目(2部署目)で海外赴任した同期と比べれば5,6年以上海外赴任が遅れることとなります。
海外赴任は私の職場の醍醐味ともいえるポイントであったため、
私はそれが遅れることに絶望しました。
●海外赴任が遅れることのメリット
しかし、ほどなくして海外赴任が遅れることのメリットも認識するようになりました。
主として3つのメリットがあります。
一つ目のメリットは(安定した)ダブルインカムの期間が長くなることです。
海外赴任することとなった場合妻は帯同を希望しているため、
シングルインカムとなります。
海外赴任中は赴任手当がでるのでシングルインカムでも問題ないですが、
帰国後はまた新たに職を探さなければいけません。
場合によってはシングルインカムとなる可能性もあります。
私(夫)の海外赴任中に休職できる制度に妻の会社がなっていればよいのですが、
あいにくそのような制度は整っていないようです。
私の国内での給与は親子3人を養っていくにはまだ心もとないため、
ダブルインカムの期間が長くなるというのはメリットといえるでしょう。
二つ目のメリットは、子供の記憶ができるころに海外赴任できるということです。
私が統合失調症になっていなければ、恐らく3部署目で海外赴任となっており、
その時点で子供は8か月でした。3年海外赴任と仮定すると3歳8か月まで海外にいることとなっていたかと思いますが、
その頃の記憶はほとんど残らないでしょう。
しかし、統合失調症になったおかげで5部署目以降に海外赴任となったため、
今後早く海外赴任になったとしても4歳8か月頃に海外となり、3年海外赴任と仮定すれば、
7歳8か月くらいまでは海外という計算になります。
その頃には記憶も出来始めることでしょう。
※もっとも、統合失調症の投薬を続ける必要があるため、
それが可能となる海外赴任先があればの話ではあるのですが・・・。
三つ目のメリットは、
日本という恵まれた国で手のかかるころに子供を育てられるという点です。
日本という国は、治安もよく、安く良い品質のものが手に入り、
子育てにはとても良い環境です。
治安が良ければ当然公園で遊んだりできますし、
安く良い品質のものが手に入れば生活は豊かになります。
(後者については、例えば息子はトイレトレーニングが始まったばかりなのですが、
トイレトレーニング用の特殊なおむつ(10倍不快感を感じるおむつ)なども日本では売っており、
そのような細やかな心配りができる商品はなかなか海外にはないと思います。)
今子育てに手がかかっていることを考えると、
海外赴任はもうちょっと先でもよいかと思います。
以上3つのメリットを上げましたが、
他にも妹の結婚式に出席できたり、東京オリンピック開催の時に東京圏にいれたりと、
細かいメリットも挙げられます。
先輩職員の中には10年たっても海外赴任しなかった人もいるというのも、
私が立ち直るのをサポートする事実の一つでした。
●終わりに
このように統合失調症により海外赴任が遅れることに絶望した私ですが、
物事の見方を少し変えて立ち直ることができました。
同じように病気になり絶望した人がいたら、
私と同じように見方を変えてみることをお勧めしたいと思います。
一方で、病気になったことのデメリットで納得していないこともあります。
それは次回以降のブログに書くこととしたいと思います。
今回はこの辺で。